下ネタに頼る日
出勤ギリギリまで睡眠を貪っている自分の身支度はいつも慌ただしい。家を飛び出しゴミ集積所の前まで来て思い出す。ゴミ捨てを忘れていることに。しかし引き返す余裕も無いのでその日は諦める。そんな事を繰り返していると片付けられない殿方の汚屋敷なので前日に思い出せたときは夜のうちに捨てに行く。こっそりと捨てに行く。マナー違反?そんな気がしているからこっそりと捨てに行く。地区長に見つかったら棒で滅多打ちにされるんじゃなかろか。そんな気がしているからこっそりと捨てに行く。夜のうちにゴミ捨てを済ませて迎えた朝、ゴミ集積所の前まで来て不快な臭いが鼻を突いた。見るとゴミ袋が大きく破けている。カラスか野良猫の仕業だろう。その臭いで朝の澄んだ空気は台無し。生ゴミの臭い?少し違う。裂けているのは自分のゴミ袋だ。正確に言うと所有権を放棄しているので自分のではないのだが・・・屁理屈なのだが・・・。臭いの根源はどうやら元自分のゴミ袋のよう・・・中にはマスターベーションのティッシュがどっさり・・・あたしゃ恥ずかしくてやってられないよ。